« 新入社員の配属 | トップページ | 競合店長の入院 »

2008年6月28日 (土)

昔を思い出して

皆さん、こんにちは
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。

本日、私は、各部の「包丁」を研いでやった。

鮮魚の、お客様からの調理を受けて、お昼時に誰もいなかった為自分で調理。
プロフィールで説明しているとおり、私は、鮮魚あがり、
簡単な、調理は、すぐ出来る。

 しかし、包丁の切れ味が、すこぶる悪い。
 滑って、滑って、魚が切れない。

 これが、各部の現状なのである。

 午後、落ち着いてから、鮮魚も含めて、全部門の包丁を研ぐことにした。

 各部のチーフに、
  「切れない包丁があったら、研いでやるから、すぐ持ってこい!」。

 年に、2回ぐらいは、こうして、研いでいるので、わかっている人間は多い。
 しかし、今回の異動でここに来た、惣菜チーフ、青果チーフ、新入社員などは
 かなり、びっくりしていたようだ。

  「店長が、包丁を研いでいる?」。

 むしろ、店長が、ちょっとした調理をしているよりも、驚いたろう。

 昔、私の青春時代?は、こうやって、一日の反省をしたものだ。
 道具を大切にし、包丁を磨き、明日への準備と、本日の反省。
  「明日は、如何に、だんどりよく、作業と調理を進めるか?」。

 いつの時代から、包丁を研げない社員が増えてきたのだろう?
 定時で帰る習慣が身についてから、包丁研ぎの習慣が無くなったのか?

 そして、包丁を研いだら、必ず、砥石も研いだ。
 床に擦り付け、砥石も平らにしたものだ。
 だから、昔の砥石は、すぐ、薄くなって、使い物にならなくなったものだ。

 包丁を研ぐ。

  この行為は、私を、青春時代の混沌とした時代を思い出させてくれる。

そして、更に、先日は、精肉で、手巻きラップの援助をした。

 精肉の「オートパッカー」が、故障して、値付けはできるが、ラップが巻けない。
 売場に商品が出て行かないため、仕方なく、手巻きラップをしてあげた。

 そうしたら、精肉のパートさんが、びっくりしてみていた。
 
  「店長、ラップ早いですね~~」。
  「こんな、早いラップ巻き、初めて、見ましたよ~~」。

  「当然だ!、俺の時代は、これしか無かったから」。

 オートパッカーが出現したのは、ここ20年ぐらいだろう。
 それ以前は、全て、手巻きラップ。そして、値付けとは分離していた。

 そして、手巻きラップの場所は、私の「定位置」。

 当時のチーフは、概ね、手巻きラップを担当していた。

 そこで、作業の全体を把握していた。
 各人の作業を、コントロールしていたのだ。

 「○さん、かつお、あと、10ケースだしてね」。
 「△さん、それ終わったら、食事してきて」。
 「×さん、その作業は、10分で終われよ」。
 「◎さん、そのまぐろは、あの商品を2フェースに縮めてから出して」。

 手巻きラップを巻きながら、売場、人の動き、今後のだんどりを見ていた。

 「包丁研ぎ」と、「手巻きラップ」

  久しぶりに、青春時代を思い出させる行動を、二つ続けて行った。

  器具・備品がどんどん進化し、働く環境は、すこぶる改善された。

  そして、働く人間の、心の環境は、進化しているのか?
  「心のあるべき姿」に、近づいているのか?。

  それを、誰が、推進していくのか?

 包丁を研ぎながら、そんな事を、考えていました。




|

« 新入社員の配属 | トップページ | 競合店長の入院 »

プロフィール」カテゴリの記事

コメント

菓子屋ののりちゃんさん、コメントありがとうございます。

また、いつも閲覧ありがとうございます。

熱い想いで、メーカーが開発した「商品」。
その想いを冷めないうちに届ける問屋。
それを、より良く提案する小売。
そして、より豊かに生活する消費者。

そんな流れを、お互いに構築していきましょう。

今後とも、よろしくお願いいたします。

投稿: てっちゃん | 2008年6月29日 (日) 06時55分

いつも感動して読んでいます。また紹介された本も買っては参考させていただいております。問屋業とスパー様、立場は違いますが、同じ流通業界人として、全てのレベルを上げて行きたいものです。また、よければメールでもください。

投稿: 菓子屋ののりちゃん | 2008年6月29日 (日) 00時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 昔を思い出して:

« 新入社員の配属 | トップページ | 競合店長の入院 »