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2008年6月25日 (水)

再会

皆さん、こんにちは
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。

昨日、再会した。

以前のブログ「退職」で、退職した「部門チーフ」である。

元気そうに、相変わらずの無精ひげを生わして、ニコニコしていた。

奥さんと、子供2人も元気に挨拶してくれた。

 そして、奥さんの、本当に嬉しそうな笑顔を見たとき、
 彼の選択が、正しかったのだ、と思えた。

 あの時、彼は、家族、特に、奥さんの要望を聞き入れる形で退職した。
 自分の上司との人間関係もあったのだが、それは、おまけの話。
 そして、家族との暮らしを優先する形で、転職した。

 仕事は、順調に進んでいるという。そして、まだまだこれから学ぶべき事が
 あるという。学ばなければならない事が、山ほどあるという。

 それで、いいのだ。ゼロからのスタートを、自ら課しての退職なのだから当然。

彼は、

 「店長、あの時、生まれた子供ですよ」。 と紹介してくれた、女の子。
 「そうか、あれから1年半か。早いな~~」。

あれ、とは?

 月に、一度の、大イベント。年末並みの売上を造る、イベントである。
 その朝に、彼の子供が生まれたとの電話が入った。当然、彼は、休日。

 時は、午前9時。開店1時間前である。

 私は、ためらわず、店内放送で、この事を、全員にアナウンスした。

 「ただいま、部門チーフから、連絡が入りました。
  元気な女の子が誕生しました。みなさん、最高の一日にしましょう」。

  店内から、拍手喝采が起きた。

 彼は、後日、自分の部門のパートさんから、この事を聞かされていたのだ。
  
  私にとって、従業員は、家族である。
  そう、ありたいと、思っている。
  だから、家族の誕生は、全員で祝ってやる。
  そんな、お店にしたい。

  お店の規模ではない。大きさでもない。
  
  「強さ」である。

  「絆」の強さである。

そんな、きっかけを作ってくれた、彼である。

 帰りがけに、奥さんが、私の目を見て、笑顔で頭を下げて、去っていった。

 「良かった」。

 これで、良かったのだ。本当に、そう、思えた瞬間だった。

 彼の退職のとき、彼の為に、釈然としない日々があったが、
 これで、ようやく、彼の件に関しては、修了できた、と思えた瞬間である。

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