新入社員の配属
皆さん、こんにちは
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日、人事部長が来店し、新入社員の正式配属の内示をしていった。
実は、それ以前に、新入社員に、正式配属の希望のアンケートがあった。
そのアンケートは、第一希望から第三希望まで記入されており、
新入社員は、第三希望まで、部門と希望理由を記入するフォーマットである。
その、アンケート用紙を彼らに渡す前に、私は、彼らに、こう言った。
「君らには、将来、経営を担ってほしい。だから、希望通りの部門に配属されな
くても、心配するな。どの部門を経験しても、商売、マネジメント、経営の基本は
同じ。階段の上り方が少し違うだけで、行き着くところは、経営を学ぶ事。
ただし、配属された部門でプロフェッショナルにならなければ、また、プロになろ
うと、努力をしなければ、経営の本質は見えてこない。だから、配属部門を一生
やると言う事ではないが、配属された以上は、最善を尽くす事。
しかし、前にも言ったとおり、配属部門だけが全てではない。よって、希望通り
の配属にならなかったといって、嘆く必要はなし。どの部門でも、同じように、
経営は、学べるのだから」。
しかし、本人達にとって、配属は、人生を左右する偶然でもある。
よって、彼らには、希望アンケートを記入するにあたり、アドバイスをした。
「せっかく、このような形で、自分の希望を託すアンケートを頂いた訳だから、
自分の想いをしっかり伝える事。
第一希望の部門の選択理由は、特に、熱い想いを書き綴る事。
そして、その部門に配属されたなら、どんな仕事をして、会社に、お客様に
貢献していくかを、具体的に書き綴る事。
いいか、想いは、必ず、実現できるんだ。
今回が、その、初めての経験となるハズだ。
だから、必ず、想いを実現させると思い込んで、記入すること。
そして、書き終わったら、私に見せる事」。
そう、言って、アンケート用紙を渡した。
結果、しっかりと、その部門で、何をするのか、どのように、お客様に貢献して
いくのかが、明確なアンケート用紙を受け取り、人事に送った。
その、結果が、昨日の、正式配属の、内示だったのだ。
そして、3名中、2名は、第一希望通り。
残り1名は、希望外だが、自宅に一番近い店舗の配属となった。
希望通り配属された新入社員が、私に、頭を下げた。
「人生21年の中で、一番悩みました。店長のおかげで、希望通りでした。
本当に、ありがとうございます」。
私は、厳しい言葉で返した。
「前にも言ったが、想いは必ず実現するんだ。今後は、正式な社員として、
会社を背負って仕事をしていくこととなる。まして、一番希望の多い部門で、
希望通りに配属されたのは、お前だけ。会社の期待も相当なものだろう。
これからが、正念場。
まずは、髪の毛を刈り上げて来い」 と。
自分の「想い」は、必ず実現する。いや、実現できる。
初めての成功体験である。
このよな、成功体験を、如何に、多く積ませるか。
そして、新入社員を通して、私も、成功体験を積んでいるのだ。
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コメント
KEINさん、コメントありがとうございます。
仕事の目的を言い続ける先輩がいる、その環境が、人の育つ環境なのだと思います。
それが、単に仕事をすればいいのか、目的を考えて、更にお客様に役立つ仕事をしようと考えるのか、その決定的な違いが、その人の将来を決めていくのだと思います。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2008年6月28日 (土) 22時58分
スーパーマーケットで勤めるには、商売・食べ物・接客に興味がないと難しいなぁって思います。希望部署はいろいろあると思いますが、たまに生鮮を嫌がる新入社員がいます(-.-;)教会建築現場で働く三人の大工さんの例え話で、あなたの仕事はなんですか?と尋ねた時に一人目は「石を切ることです」二人目は「教会を建てることです」三人目は「みんなのためにお祈りできる場所を作っています」と答えたそうです。新入社員には三人目になってほしいなぁって思っていつもこの話をします。
投稿: KEIN | 2008年6月28日 (土) 13時51分