惣菜チーフの迷い
皆さん、こんにちは
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
惣菜チーフが迷っている。
数値が伸びてこないから。
6月に入り、お店の数値に対して惣菜がついてきていない。
以前から私は、惣菜にこだわりお店を運営してきた。
そして、前任チーフのときは2年連続で2桁成長してきた。
今年に入り、さすがにその成長も陰りが見えてきた矢先の人事異動。
新任チーフも実力者である。
某関西系の大手で惣菜のチーフを務め、転職しこの会社に入社。
この会社での経歴は私より長い。30歳半ばである。
以前のお店は、このお店と同等の売上規模を誇る店舗。
前店は、本部の下に位置づけされ、本部直轄の店舗として、ふしだらが許されない店舗だった。
本部の標準化の権化のようなお店。
その中で、彼の手腕は発揮され、本部台帳を具現化した売り場作りをしていた。
そして、彼のお店の惣菜も店計以上の成長を誇っていた。
そんな中での、ここへの異動である。
前任のチーフは、どんどん売り場を拡大してきた。
定番は、あまりいじらず、売上拡大を売り場拡大へ向けて成長させてきた。
だから、定番の細かい少量パックなどは欠落させず、商品ボリュームも落とさず、売り場を拡大させ売上をとことん拡大させてきたのである。
よって、人員は多く使っていた。
が、売上拡大により生産性も向上させてきた。
新任のチーフは、商品改廃でお客様を引き付けてきた。
売り場は拡大させず、定番の売り場の改廃と回転で勝負してきた。
だから、より少ない人員で、より高い効果を発揮させ、生産性を向上させてきた。
まったく、対照的な2人である。
そしてその新任のチーフが、数値低迷により悩んでいる。
いや、悩んでいるというより、考えていると言ったほうが正しいと言える。
新任のチーフに尋ねられた。
「前任者は売場を拡大させてきましたが、そうした方がいいですか?」
私は、彼に言った。
「前任者は前任者の強い想いがあって、定番だけでは収まりきれないと判断して売り場拡大へ向かった。前任者の強い意志があったから、私も
認めてきた。自分で、このお店、この売り場をどう描きたいか?強い意志がなければ、売り場を拡大させようが縮小しようが同じ。私は君の、強い意志に支持するよ」。
彼は、笑っていた。
すっきりした、という表情をしていた。
彼の売り場に、お客様が着いていくのは時間の問題と思った。
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コメント
KEINさん、いつもコメントありがとうございます。
さすが、惣菜のプロのご意見。参考になります。
やはりそうですか。シズル感なんですね~。
当面、彼の売場つくりを静観してみます。
ありがとうございました。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2008年6月16日 (月) 01時04分
惣菜は私の経験上ですが、シンプルにするより多少ゴチャついても、島陳列などでピーク時にどんどん出して高回転させるほうが売れますねぇ。シズル感をどれだけ演出できるかじゃないでしょうか?昔グロサリー出身の店長と意見があわなくて、島陳列は禁止され、整っててボリュームのある見学のような売場を作らされた事がありました。見た目はきれいで回転しない売場を・・・
投稿: KEIN | 2008年6月15日 (日) 23時30分