競合店の戦いに学ぶⅣ
皆さん、こんにちは
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日はオフ。
例によって、格上スーパーに挑んだリージョナルスーパーの戦いをMR。
徐々に、格上スーパーに軍配があがりつつある。
私の予測よりは、だいぶ遅れての、回復ではあるが。
格上スーパーの店長との会話から
「青果に関しては、昨比100%をキープ。
しかし、デイリーに関しては、一番ダメージが高い。
全体の影響度は、10%以内になってきている。」
やはり。
何が、明暗を分けつつあるのか?
お客様の視点で、各部門の、ポイントを整理すると、
青果 ~ 野菜の鮮度と価格
鮮魚 ~ まぐろのサク物の品揃え
精肉 ~ 今の時期のメニューの主力である、カルビー焼肉用の品揃え
惣菜 ~ 弁当の品揃えとボリューム
デイリー~ 豆腐、納豆の地場メーカーの品揃えと温度マーチャンダイジング
上記に尽きると、考える。
そして、今回のMRで、鮮魚のまぐろの「サク」物の品揃えに変化が出てきた。
挑まれた、格上スーパーのまぐろの品揃えが充実してきたのである。
まぐろの品揃えの豊富感は、サク物の品揃えに尽きる。
なぜか?
品揃えの豊富感とは?
目に見える、豊富感なのである。
実際の品揃えが豊富でも、調理をして、お造りにしたら、品揃えは見えない。
「サク」の状態で、未調理の状態だからこそ、品揃えが目に見えるのである。
これは、丸魚でも同じ事。
丸の状態だから、品揃えの豊富感が出るのである。
これが、頭を取られ、お造りになったら、目に見えなくなる。
お客様に近づくための、調理済みの商品化。
しかし、これが、品揃えの豊富感を失わせることになる。
どうやって、この矛盾を解決するのか?
一言で言うと、これが、鮮魚のチーフの実力なのである。
最後に調理して、売り切るのか。
販促費と割り切って、他の商品で粗利ミックスを考えるのか。
実力のあるチーフは、それを帳消しにできる単品を持っているのである。
更には、その単品を有利に仕入れる、情報網をもっている。
結局、チーフの実力も、人が支えているのである。
情報を提供する、人。
商品を提供する、人。
技術を提供する、人。
いろいろな、人の能力を活かして、自分の売場を実現できる能力。
かなり、堅い話になりましたが、そんな実力チーフを育て、部下達に支えられ、
店長として、一店舗の経営者として、戦うという、スピリッツを燃やす事。
その火を、部下に、移植していきたいと、考えます。
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コメント
KEINさん、コメントありがとうございます。
⇒上手い飲ませ方を私ができてないだけか もしれませんが・・・
美味しそうに、水を飲む姿を、部下に見せる事も大切と思います。
部下は、上司を見て育つもの。
そして、尊敬する上司から認められたときに、一番成長するもの。
こんな、信頼関係が出発点と思います。
私も、まだまだですが。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2008年6月 5日 (木) 06時56分
モチベーション=商売の面白さをどれだけ伝える事ができるのか!ですかねぇ。
そういう意味では惣菜は、人で単品の数字が大きく変わりますので火をつけやすいです。
日配・グロサリーは緻密でスパンが長く・奥が深いので面白さに気付くのに時間がかかりますね。売場展開と発注をまかされるまでは。
いずれにしても、水飲み場に馬を連れていくことはできますが、飲むかどうかは本人次第のところがあると思っています。上手い飲ませ方を私ができてないだけかもしれませんが・・・
投稿: KEIN | 2008年6月 4日 (水) 23時22分
toyoposさん、コメントありがとうございます。
何もしなくても育っていく人材
如何に関わっても変わらない人材
結局、自らの意思でしか自立は出来ないのですね。
だから、どうやって、自らの意思を奮い立たせるか? 毎日、これだけ考えてます。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2008年6月 4日 (水) 09時22分
☆てっちゃんさん おはようございます~
楽しく拝見させていただいています。
>>チーフの実力も、人が支えているのである。
>>情報を提供する、人。
>>商品を提供する、人。
>>技術を提供する、人。
>>いろいろな、人の能力を活かして、自分の売場を実現できる能力。
いも、素敵なお晴らし有りがとうございます。
いい人財を育てたい物ですね。
ありがとうございました。
投稿: toyopos | 2008年6月 4日 (水) 06時29分