退職Ⅱ
皆さん、こんにちは
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
残念なことであるが、私の隣のお店の同僚店長が退職した。
隣のお店でもあり、週に何回かは、私のお店に商品調達に来ていた。
どの店長よりも、会話が多かった人物である。
4月半ばから、体調不良を理由に、休職していた。
隣のお店でもあり、私のお店の副店長も、応援に行っていた。
突然の休職であり、それも、長期休養。
休職に関しては、いろいろな「憶測」が飛び交った。
しかし、あくまでも「憶測」。
誰も、本人に、直接確認した訳ではない。
私の耳にも、「憶測」がいろいろ飛び込んできたが、
一切、信用しなかった。
過去の経験から、憶測、推測、噂話などは、
どこかで、大きく、捻じ曲げられることが多い。
これに振り回されて、人間関係が崩れてしまうことは、よくある話。
だから、噂話は、情報として集めるが、信用はしない。
逆に、直接、噂の元から、話を聞く事にしている。
これが、一番確実である。
昨日、休職していた店長のお店の、副店長と会話した。
やはり、体調不良だったとの事。
だいぶ、回復してきて、電話でも通常通り話せる、との事。
失礼かとも思ったが、私は、すぐ、彼の自宅に電話した。
懐かしい、彼の声が、すこし、やつれていた。
うつ状態に、なっていると言う。
理由は聞かなかったが、個人的なもの、仕事のことなど、あるようだ。
週一回、病院に通っている、という。
そして、もう、一緒に仕事は出来ないと言った言葉が、悲しかった。
店長仲間では、私が、初めて電話をしてきてくれた、と言う。
「涙が出るほど、嬉しいよ」。と言ってくれた。
店長は、「孤独」な存在。
常に、自らエンジンを始動させ、動き続けなければならない存在。
それを、支えるのは、信頼関係。
部下との信頼、上司との信頼、同僚との信頼、家族との信頼。
全てが、エンジンを燃やす「ガソリン」となる。
結局は、自分の問題になってくるのだが。
こうなる前に、なんとか出来なかったのか?
うつを患うとは、とうてい思えない人である。
何が、彼を、変えたのか?
人は、自分の「鏡」だとすれば、
このような状況は、自分にも、あり得る。
常に、それを、意識しながら、信頼という「土台」を固めていきたい。
そして、また別の、旧知の店長の「退職」の話も飛び込んできた。
これは、また、次回にお話します。
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コメント
シリウスさん、コメントありがとうございます。
シリウスさん、ご心配ありがとうございます。
まじめで、責任感の強い人間ほど、崩れたときの脆さは、尋常ではない、と思います。
私は、たぶん、大丈夫でしょう。腹をくくってますから。
最近、一番大切にしていることは、部下の心に響く言葉を、発せられるかどうか。
それだけです。だから、上層部が何を考え、何を店長に期待しているのか? 理解は出来ます。しかし、私は、ひとつひとつの判断業務を、この問題は従業員の立場で判断。この問題は、会社の立場で判断。またこちらのお問題は、お客様の立場で結論。
こんな感じで、明確に基準を示し、判断しています。
それを、必ず、全員に評価をゆだねています。
それが、どう、自分に跳ね返ってくるか。
それは、結果として、自律した部下の成長に繋がると信じています。
投稿: てっちゃん | 2008年5月 1日 (木) 23時46分
toyoposさん、コメントありがとうございます。
今まで、何人もの「うつ状態」の従業員を見てきました。
発症するまでは、明るい性格の人間が、突然発症してしまう。なぜ?と疑うばかり。
そんな経験ばかりでした。
人それぞれ、悩みは千差万別。究極の薬はないのでしょうが、人ごととは思えません。
自分を信頼してくれる人間を何人造れるか?
これが、大切なポイントかと思われます。
投稿: てっちゃん | 2008年5月 1日 (木) 23時29分
こんばんは 中間管理職の辛いところですよね・・。悩み・愚痴・不安・問題・言って欲しいけどなかなか言ってもらえない。書きたくはないのですが、それぞれが皆個人であり、まずは自分。守り・壁や・保身に働く。その延長線上に孤立がある。気がつくと回りも皆そういう部分があり、話せない。腹を割って・・泣き言をいえない。悲しいかなそういう部分があると思います。言いたいけどいえる相手が存在しなかったり、場合によっては相手の疲労を察して相手も大変なのだからと無理してしまうタイプの人もいるとは思いますが。 難しいですよね。 もう少し周りのことを考えながら行動・発言してくれれば、いずれ自分に帰ってきて・・企業全体もよくなると思うのですが・・。いろいろな人間関係の中から・・そういう状況は理想といわれ・・。簡単・・だと思うのですが・・僕にはですが・・。社長からは物欲などが無さ過ぎるといわれますが、そんなことは無い。でもそれよりやらなければならないことがあって、まずはお客様。次は従業員。そのためには、会社の利益は押さえ、お客様と従業員への還元と・・地道な前進。ただ・・企業規模があるとてっちゃんさんのような店長が居ても把握できる限界があるわけで・・その中で発生した問題を上層部はどのように捕らえ再発防止にフィードバックできるか。それを見る従業員のことを考えると事態は簡単ではありませんから。店長はそのフォローもするわけで。現場を知る店長と上層部の考えもある程度わかる店長・・結局板ばさみのなか、どう動けるか?健闘を祈ります。くれぐれも・・うつには
ならないでくださいね。
投稿: シリウス | 2008年5月 1日 (木) 20時32分
てっちゃんさん 今晩は~
いつも楽しく拝見しています。
>>うつ状態
先だって、企業内うつ患者の急増で
多くの企業が悩んでいるとの報道を
TV各局で見るに付け、大変だなぁと
思う私です。小売業においても
多くの店長、中間管理職の皆様が
悩んでいらっしゃるようです。
てっちゃんさんは、こうして、blogなど
いろいろな積極策で発散していらっしゃるので
全く問題は無いかと思います。
ある方は、会社で板挟み、
家に帰っては頼みの妻子に疎まれては
魂の拠り所が無くなってしまっています。
鬱になっても仕方が無いのかと思います。
また、親族などの死などが伴うと一層
魂が不安定な鬱状態となってしまいます。
しかし、健常者からはこの苦しみは判りません。
つい「頑張れ」等と言ってしまって返って
悪循環スパイラルとなってしまう事
多く見受けられます。
難しい事です。
ご存じかと思いますが下に参考文書添付
させていただきました。
ありがとうございました。
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近来、会社の責任も随分重くなっています。
健康問題は個人の責任のように思われますが、現在、従業員の健康管理は
心の問題も含め「安全配慮義務」(注1)「労働安全衛生法」(注2)
等の法律が適用されますし、従業員の健康を守る法的義務は企業側にあります。
■安全配慮義務■ 安全配慮義務における企業健診と健康管理ガイド
http://www.kenko-shindan.com/safety/
■労働安全衛生法■
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S47/S47HO057.html
■労働安全衛生法の重要性■
http://www.kenko-shindan.com/compliance/roudou.html
投稿: toyopos | 2008年5月 1日 (木) 18時56分