戦える店長
皆さん、こんにちは
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日、チーズの品だしをしていると、背後から「声」をかけられた。
振り向くと、今度オープンする競合店の「顧問」の方だった。
この「顧問」が、私が以前在籍した企業の先輩なのである。
彼は、私が転職する、だいぶ前から、現在の企業に転職していた。
経営幹部として活躍した後、現在は定年を向かえ、顧問として貢献している。
競合、品揃え、数値状況、以前の会社の話題など、話題に尽きなかったが、
彼の会社でも、店長がいない、と言う。
いない訳ではないが、戦える店長がいない、と言う事だ。
戦える店長とは?
彼が言う、戦える店長とは?
商品をいじれる、と言う事らしい。
商品をいじれるとは?
部門チーフに、品揃え、商品造り、数量計画等を指導できる、と言う事。
商品面で、店長としての「意思」を入れる事。
その「意思」を部門に、確実に伝える事。
伝えた「意思」が、部門を通して、実現されること。
この一連の流れを通して、お客様に、豊かさを提案すること。
簡単なようであるが、これが、なかなか出来ない。
いや、やろうとしない店長もいる。
言っただけで、やってくれると思っている店長も、いる。
そして、言っても、やってくれないと、嘆く店長も、いる。
しかし、言っただけで、やってくれるチーフなど、どこにもいない。
自分の「言霊」として、全身全霊で伝えた事だけが、部下の心に響くのである。
そして、部下の心に響いた言霊だけが、部下の行動に宿るのである。
彼の話を聞いていて、そんな事が、心に浮かんだ。
そして、彼は、言った。
どこどこの企業出身者は、商品がいじれない、と。
そこにも、企業のDNAが活きていると、言う。
企業風土が、店長として、商品をいじろうとさせるか、させないか。
商品を通して、お客様の豊かな暮らしを、実現させようとするかしないか。
商品面は、本部の商品部に、任せたままにするのか、
それとも、自分のお客様の為に、体を張って、商品をいじろうとするのか。
自分の専門外の部分は、この、
「体を張って」お客様の為に実現しようとする、「意思」が問われる。
お客様の豊かさの為に、体を張る、「覚悟」。
これが、戦える店長の、最大の「武器」となるのである。
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コメント
kentnkさん、コメントありがとうございます。
お心遣いありがとうございます。
部下と本音の話をしながら、絞り込んで、優先順位をつけて、これだけは徹底して。
如何に、わかりやすく、確実に行動できるように。
しかし、そういった繰り返しにより、あ、うんの呼吸で意思疎通が出来てくると、こちらの予想以上の行動をしてくれる部下も現れるものです。そんなことがあるから、店長はやめられません。
それを信じて、こちらが挫折せぬように、やるしかありませんね。
投稿: てっちゃん | 2008年5月16日 (金) 22時14分
こんにちは
そうなんですよ。言っただけでは動かないんですよね。言っても動かないと言い続ける気力のない店長は言わなくなるんですよね。そんな時にちよっとアドバイスしてくれる上司や仲間がいると良いんですが。
ホントに店長は気力・体力が充実して、精神的にもタフじゃないと務まりませんね。
毎日 大変ですがお体大切に。
遠くからブログ見ながら応援しております。
投稿: kentnk | 2008年5月16日 (金) 10時05分
toyoposさん、コメントありがとうございます。
店長は、具体的な技術以上に、志が問われるのだと思います。
志に、部下は夢を共有し、同じ方向を向くのだと。
まだまだ、私も、戦えているのだろうか?
自分を戒めて、日々取り組みたいと思います。
ありがとうございます。
投稿: てっちゃん | 2008年5月16日 (金) 07時13分
てっちゃん さん おはようございます~ 。
いつも楽しく拝見させていただいています。
>>戦える店長
全国のいろいろな企業で、ご指摘の店長が
不足しているようです。
>>企業のDNA
卑近では、伊勢丹と三越が有名になりましたね。
現場を判って動けないと・・
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
山本五十六元帥の言葉を思いだしました。
>>商品を通して、お客様の豊かな暮らしを、実現
お志が仕事の原動力ですね。
ありがとうございました。
投稿: toyopos | 2008年5月16日 (金) 06時43分