お客様の道
皆さんこんにちは
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、一本の電話が携帯にかかってきた。
以前ブログでお話しした、退職前の最後のお店の時の青果チーフである。
そのときに、私を助けてくれたひとりである。
人事異動で、東北から北関東に異動してきたらしい。
それも、私のお店から、10kのところに。
早速、私のお店の青果チーフとともに、いってきた。
成長していた。
顔つきに、厳しさが備わっていた。
そして、私を認めると、以前の柔和な笑顔が戻っていた。
しかし、私を、一番驚かしてのは、そんなことではなかった。
以前、私が、彼に、いつも諭していたこと。
それを、しっかり、守っていたのである。
それは?
「お客様の通り道を造れ」
特に、青果はお店のトップ。顔である。
お客様は、買い物かごとカートを持って、青果のトップに立つ。
さて、どのルートを通って、今日の物語のアプローチをとるか?
彼のお店には、しっかりと、買い物ルートができていた。
彼が来る以前には無かった、「道」ができていた。
私たちの商売は、お客様商売。
個人商店は、今でも、対面での、フェイストゥーフェイスが当たり前。
しかし、チェーンストアともなると、一日に3000人程度のお客様が来店。
そうなると、我々の商売は、確率のウェートが高まる。
何人のお客様が、どの「道」を通って、どこで立ち止まるか?
立ち止まったら、いよいよ勝負。商品力の出番である。
商売とは、このように、単に商品を並べることではない。
一つの商品を買っていただくまでに、長い長い道のりがある。
お客様は、何気なく、買い物ルートを決めているように思われるが、
実は、無意識に、この、「道」に誘われて、自然に「足」が向くのである。
この、「道」を造れ
彼には、このことを、いつも諭していた。
そして、それは、脈々と受け継がれていた。
そして、お客様が、軽快に、その「道」を通って、自らの物語を歩んでいた。
彼は言った。
「以前に、店長が言っていた、「道」を一番初めに造りました。
私は、理解した。
彼が、ここに異動した、本当の目的が。
会社は見抜いていたのである。彼の実力を。
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