転職して、言葉が通じない
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
20年間、同じ企業で働いていると、「あ、うん」の呼吸が染み付いていくもの。
それは特に、結果の売場ではなく、主にそこに至るプロセスにおいて大いにに
発揮されると思われる。
結果としての売場は、見えやすいから真似やすい。しかし、そこに至るまでのプ
ロセスは見えにくいから、ブラックボックスとなる。
転職して初めて、そのギャップに悩むことになる。
今までなら、この言葉を使うと、こう動いてくれた。このような言い回しをすると、
部下はこんなアプローチをしてくれた。このような課題に対しては、このような言
葉が効果的である、という暗黙の了解があった。
転職すると、これらの「言葉」がまったく通じないのである。
当初は、なぜ通じないのかもわからなかった。これには大いに悩んだ。
特に、グロサリーではまったく通じない。仕組みの異なる部門ほど通じない。
だから手の打ちようがない。生鮮は部門組織が同じ為、言葉が通じ、行動に
移せるが、グロサリーは行動できない。だから数値も変えられない。
このときほど、言葉が話せる、ということではなく、言葉が通じる、ことの大切さ
を知るのである。
ようやく、言葉が通じない理由を、一年ほどしてから知ることとなる。
なぜか?
その企業、そのスーパーによって、大切なものが違うのである。
何を大切にするかによって、効果的な言葉が違うのである。
そして、具体的な言葉の重みが違うのである。企業文化なのである。
もっというと、その企業の「DNA」なのである。それが刷り込まれれば
刷り込まれるほど、同じ日本で言葉が通じない、と悩むこととなる。
これは、転職した人には言わなくても解り、転職していない人には、いくら
声を大にして言っても絶対に解らないことだと思う。
そして、転職して2年ほどしてから、ようやく言葉が通じ、より効果的な言葉
を使って、競合と戦える体制が自分なりに整えられた、と実感したのである。
次回は、その後をお話します。
| 固定リンク
コメント
かづちゃんさん、コメント有難うございます。
かずちゃんが、目の前を真っ暗にしながら、承諾の返事を返す姿が目に浮かびます。
3月は人の移動の時期、アルバイトも含めて、痛い人材が、どんどん抜けていきます。
また、新たな教育のスタートです。
ああ~~。ですね。
投稿: てっちゃん | 2008年3月10日 (月) 22時47分
奥さんから聞いてブログを見させて頂きました。私も月曜日の朝一番に部下より今月いっぱいで退職させて下さいと言われ頭が痛いです。何でも専門学校に合格したとのことで長年の夢を実現させたいと言われ引き留めるにも意思が固かったのでどうしょうもなかったです。日頃コミュニケーションをとってるつもりでも難しいものですね。店長ともなるともっと大変でしょうね。また、色々とお話をお聞かせください。楽しみにしています。
投稿: かずちゃん | 2008年3月10日 (月) 22時23分
素浪人さんへコメントありがとうございます。
あなたが、私のブログの最初の投稿者です。
ブログをはじめて二週間。インターネットという乾ききった世界で、人の心の結びつきをはじめて実感しました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: てっちゃん | 2008年2月20日 (水) 06時33分
あるブログからサーフィンしてたどり着き拝見させていただきました。この業界の刹那さを感じました。小生は直接現場で働いている者じゃないんで偉そうなこと申すことできませんが毎日エンドレスの仕事をどうやって遣り甲斐にするか大変な仕事だと思ってます。頑張ってください。
投稿: 素浪人 | 2008年2月19日 (火) 09時06分